パーフェクトオーダー手法を検証してみました。私はパーフェクトオーダー手法が好きで、色々な条件やパラメーターで検証したことがありますが、今回は超基本的なものになります。
移動平均線のパーフェクトオーダーとは？
移動平均線（MA）のパーフェクトオーダーは、トレンド相場の時によく見られます。
上昇トレンド場合、下から長期MA、中期MA、短期MA、ローソク足の順番に並び、これを買いのパーフェクトオーダーと呼びます。
下降トレンドの場合、上から長期MA、中期MA、短期MA、ローソク足の順番に並び、これを売りのパーフェクトオーダーと呼びます。
パーフェクトオーダーと言えば3本の移動平均線を用いるものが一般的ですが、今回は4本のEMA（指数平滑移動平均線）を用いた手法になります。
4本のEMAのパーフェクトオーダー手法 ルール説明
トレード手法のルールになりますが、今回は以下のサイトを参考にさせて頂きました。
【FX手法】パーフェクトオーダーの「押し目買い・戻り売り」で仕掛ける方法を紹介するよ！ (fxinspect.com)
一応当サイトでもルールを説明いたします。
通貨ペア：ドルストレート、クロス円
時間足：30分足、1時間足
使用テクニカル：ローソク足、EMA4本（期間10, 20, 40, 80）
買いエントリー
①まず、買いのパーフェクトオーダーが成立していることを確認する。
②1本目のローソク足終値が10EMAを割り込む。
③2本目のローソク足終値が再度10EMAの上で確定する。
④3本目のローソク足始値でロングエントリー。
売りエントリー
①まず、売りのパーフェクトオーダーが成立していることを確認する。
②1本目のローソク足終値が10EMAを超える。
③2本目のローソク足終値が再度10EMAの下で確認する。
④3本目のローソク足始値でショーエントリー。
損切り：損切りは押し戻りを形成したところから、5~10pips離したところに置く。
利確：利確は20EMAをローソク足終値でブレイクした時。
注意点
以下の例のように、大陰線または大陽線が出現した時はエントリー禁止！
レートにはバネのような性質があり、移動平均線から大きく離れすぎた場合は、移動平均線まで戻ろうとする動きをしばしば見せます。ゆえに、大陽線または大陰線が出現した場合のエントリーは見送り、小さめのローソク足で10EMAをブレイクした時だけエントリーするようにします。
EUR/USD2020年7月から12月の6ヶ月間で検証
以上のルールのもと、EUR/USDの2020年7月から12月の6ヶ月間で検証してみました。検証時間足は1時間です。その結果を以下に示します。ちなみに、MT4のステップバイステップ機能を使って検証しています。
トレード回数：42回
勝ちトレード：14回、負けトレード：28回（勝率33.3%）
総利益：485pips、総損失：404pips（PF1.20）
平均利益：34.64、平均損失：14.43（RR比2.40）
検証期間内の獲得pips：+81pips
考察
結果を受けてはじめに思ったことは、「半年でたったの81pipsしか獲れないの！？」ということです。ただし今回は、1時間足しか見ておらず、上位足の環境認識をしていません。参考にさせて頂いたサイトにもありましたが、4時間足や日足の環境認識、つまりMTF分析を欠かしてはならないようです。しっかりと上位足の環境認識をして、1時間足でトレードをするなら、この手法の優位性は認められるかもしれないですね。
また、検証していてひとつ気付いたことがあったのですが、10EMAをまたぐ1本目のローソク足と2本目のローソク足が、アウトサイドバーになっている時、確度が若干上がるのではないかということです。MTF分析にローソク足のプライスアクションも根拠に加えると、この手法の勝率はさらに上がるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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