はじめに
トレンドの最中に現れるチャートパターンは、環境認識をする上でとても重要です。以前書いた”環境認識の基本5つ”では、アセンディングトライアングル、ディセンディングトライアングル、クロストライアングル、ダイヤモンドフォーメーションについて解説しました。図を取り入れて解説しておりますので、まだご覧になられていない方は、そちらから先にお読みください。

これら4つにあわせて、三尊と逆三尊の2つも継続・反転パターンの代表例です。


これら計6つはトレンドの継続・反転パターンの一部ですが、今回は継続・反転パターンの注意事項を解説していきます。環境認識の視野が広くなれば、勝率が向上します。
継続・反転チャートパターンの基本
まず、トライアングルにもダイヤモンドにも三尊にも共通する、すべての継続・反転チャートパターンの基本5つを解説していきます。
①継続・反転チャートパターンとは
継続・反転チャートパターンとは、それまで進行していたトレンドを継続、または反転させるものです。

例えば、上図において、上昇トレンド発生中にアセンディングトライアングルが成立したら、その上昇トレンドが継続し、さらに上昇の勢いを強めるイメージです。これが継続パターンです。
逆に、上昇トレンドが発生中に、アセンディングトライアングル否定が成立したら、それまで進行していた上昇トレンドの勢いが弱まり、下降トレンドが新たに発生する可能性が高いというイメージです。これが反転パターンです。
②成立にはトレンドが発生している必要がある
継続・反転チャートパターンとは、それまで進行していたトレンドを継続もしくは反転させるものです。なので、トレンドが一切発生していない最中に現れた継続・反転チャートパターンは、あくまでそれっぽい形になっただけで、成立後の継続・反転の効力が弱い傾向があります。
③パターン成立のシグナルは重要なラインのブレイク
すべての継続・反転チャートパターンが成立するための最初のシグナルは、「重要なラインをブレイクすること」です。

上図のディセンディングトライアングルなら、サポートライン(水色)ブレイクで、ようやく下降継続成立です。下降トレンドの最中に発生した、明らかなディセンディングトライアングルの形なのだから、「まだサポートを割っていないけれど、ガンガン売りで攻める! 」ということをするよりは、しっかりとサポートを割ってから売りに入るほうが、下降トレンドに順張りできているので、優位性が高いというイメージです。
サポートを割るのを待ってからエントリーするよりも、早い段階で売りを入れておくほうが値幅はとれるので、やり方はもちろん人それぞれですが、初心者のうちは思惑と逆行したときの損切りが難しいと思いますので、重要なラインのブレイクを待ち、戻りや押し目でトレンド継続成立方向に、順張りエントリーをするほうが無難と考えられます。
ディセンディングトライアングルの例でいうと、右肩下がりのラインで継続狙いの打診売りを入れていき、重要なサポートを割ったあとに追撃するという、ピラミッティング的なやり方もできるとは思いますが、これはロット管理や環境認識に慣れてから、じっくり検証していきましょう。
④大きく、時間軸の長い形は影響力が強い
パターンが大きければ大きいほど、そして時間軸が長ければ長いほど、影響力の強い形になります。
例えば、日足などの上位足で発生した反転パターンの影響力はとても強く、それまで発生していた1時間足レベルのトレンドも、一緒に変えてしまうことがあります。逆に、5分足で発生したトライアングルがあったとしても、そのトライアングルひとつでは、4時間足レベルのトレンドを、継続や反転させるほどの影響力はない傾向です。
自分がどの時間軸を狙い、どの時間足のパターンを重要視するかで、エントリー方向は変わってくると思いますが、「1時間足で継続パターンが成立したのにトレンドが反転した!」とか、「どうして!?含み損がすごい!」という状況に追い込まれたら、おそらく上位足の4時間足や日足の流れに影響を受けている可能性が高いです。
どんなトレーダーでも、自分が狙う足よりも上位のトレンドを把握し、そのトレンドに逆らわない立ち回りをすることで、大事故をある程度防ぐことができます。
⑤チャートパターンは絶対ではない
”チャートパターンは絶対ではない”ということを頭にいれておきましょう。特に、三尊などが成立すると優位性が高まるため、ロットを大きくしたくなる気持ちはわかるのですが、チャートパターンはあくまで、継続パターンが成立したらそれまでのトレンドが継続しやすい、反転パターンが成立したらそれまでのトレンドが変わりやすいというだけのものであって、相場に100%は存在しません。
特に、スイングトレーダーさんや兼業トレーダーさんですと、エントリー後はチャートを見ない、見られないという方も多いと思いますが、安心しすぎずに、しっかりとストップロスは設定しておくことが重要です。
継続・反転チャートパターンの利確目標
ここまで、継続・反転チャートパターンの基本を解説しました。そして、トレンドが継続したらどこまで狙うのか? 逆に、トレンドが反転したらどこまで狙うのか? といったことも、チャートパターンが現れたら決めなければいけません。利確目標です。
例えとしてわかりやすいので、上昇トレンドの最中に、重要なレジスタンスを叩き続けた後で、重要なレジスタンスを突破することで、アセンディングトライアングルが成立した場合の利確位置を見ていきましょう。下の図を見ながら、以下の解説を読み進めてください。

まず今、目の前で意識しているトレンドよりも以前に発生していたトレンドの100%地点、つまり起点の位置まで狙うのが基本となります。これが利確目標大です。
そして、アセンディングトライアングルの重要ラインから、100%地点の間にある目立つレジスタンスも利確目標中とします。これは分割利確地点です。アセトラの重要ラインを0%として、ざっくり50%くらいの位置にちょうどよい、上下共に意識されているラインがあれば、そこは分割利確位置としてベターです。
この50%付近の意識されるラインを突破したら、分割利確ではなく、逆にピラミッティングをしていく手法も非常に有効と思いますが、初心者のうちは稼ぐよりも、小さな成功体験を積み上げて自信をつけていくほうが、重要だと考えてられるということと、ピラミッティングは資金管理が初心者のうちは難しいため、追撃ではなく分割利確地点として解説しています。
また注意点として、すべての相場が必ず100%目標まで到達するとか、50%が意識されるとか、そういったことではありません。あくまで代表例です。意識されていそうなレジスタンスがいくつもあれば、水平線を増やすことも多々あります。市場参加者に意識されている水平線をみつけるポイントについては、以前に解説した記事がありますのでお読みください。


ちなみに、狙いの時間軸の平行チャネル上限タッチでも、一部利確を入れるのも良いと思います。利確目標小です。
継続・反転チャートパターンの損切り
ここまでは利確についての解説でした。損切りに関しては、思惑と逆行してしまい、明確にトレンド反転パターンが発生したら行います。具体的には、平行チャネルを逆行方向にブレイクして、意識される安値や高値を更新してしまったら、撤退すべきと考えています。この辺りについては、別記事で詳しく解説していこうと思います。
まとめ
今回は、継続・反転パターンの基本について解説しました。これらの基本を押さえれば、環境認識の精度がより高まり、勝率が改善すると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
海外の最大手FX会社でFXを始めてみませんか?
私は、海外FX会社の最大手、”XM”でのトレードを強くオススメします! その主な理由は以下の3つです。
①最大1,000倍のハイレバレッジでトレードができる!
→少ない資金からでもお金を増やすことができます。
②ゼロカット方式が採用されている!
→急な相場変動時でも追証のリスクはありません。
③口座開設をするだけで13,000円のボーナスが貰える!
→おトクにFXを始めることができます!!
どこで口座開設しようか迷っているFX初心者さんや、すでにFX口座をお持ちのトレーダーさんも、この機会に是非、XMでのトレードを始めてみませんか?