【環境認識】トレンドの”減速”について ~トレ転にきっちり対応して勝率アップ!~

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FXの基礎

はじめに

今回のテーマは「減速」です。私は、チャートにラインを引いてトレードするスタイルですが、この”減速”というのは、ラインのブレイクアウト後に現れやすい値動きの一種です。

ブレイクアウト後の戦略を語る上で欠かせない要素であり、”減速”を理解できれば、トレンド転換の兆しをいち早く察知することができます。トレンド転換の時期に大負けすることを防ぎ、トレンド転換後の初動を獲れるようになりますので、一緒に頑張って検証していきましょう!

トレンド転換の前兆“減速”とは

それでは早速“減速”について説明していきます。

まず、減速というのは、簡単に一言で言うと、トレンド転換の前兆です。上昇トレンドが、下降トレンドになりそうなとき、あるいは下降トレンドが上昇トレンドに変わりそうなとき、その前兆として減速という形が確認できます。減速というのは文字通り、だんだん速度が遅くなっているというイメージです。

これから図や実際のチャートで説明していきます。

初心者の頃の大負けの原因として、トレンド転換の時期に振り回されるというのは、よくあると思います。一方向にトレンドが出ているなら押し目買い、もしくは戻り売りをしていれば、つまり、ある程度トレンドに逆らわない立ち回りだけしていれば、エントリーポイントが多少適当でも、利益を出せることがあります。

しかし、トレンド転換の時に、「これは上か?下か?」というふうに振り回されてしまうと、往復ビンタを喰らってしまって、損益が良くない結果になってしまうというのが、私の過去の経験からはあります。

減速というものが確認できたら、「もしかしたらそろそろトレンドが変わるかも」というふうに、ドテンを考えたりとか、今のポジションの手仕舞いを考えるということができるようになります。

ここから減速の特徴について、段階を踏んで見ていきましょう。

①トレンドラインのブレイクアウト

まず、減速の概要をご説明します。この後、実際のチャートでも解説しますので、まずは図でイメージを掴んで頂きたいです。

上昇トレンドラインを割り込んだところ

トレンド転換の前兆が減速ですので、大前提としてトレンドが出ていないとダメです。ここでは、上昇トレンドだとして、トレンドライン(緑色)を試しに引いてみます。まず減速というのは、トレンドラインをブレイクアウトするということがすごく重要なわけですね。

今回の場合は上昇トレンドです。上図の白い線がローソク足だとして、ローソク足がトレンドラインをブレイクアウトしたら、今後どうなるかということを考え始めるのですが、そのうちの選択肢の一つとして、「減速したかも」というふうに考えることも可能ですね。

どういうことかといいますと、今上昇トレンドですが、上昇トレンドラインをブレイクしてしまいました。この後に必ず下降トレンドになるわけではありません。トレンドラインを割った後は、次の3パターンのチャートをマーケットは見せるのです。

①レンジ ②下降トレンド ③緩やかな上昇トレンド

それをどういうふうに判断するかといいますと、注目の安値と高値、この二つを基準にしていくのが良いと思います。

押し安値下抜けで、売り優勢となる

まず、上図でマルで囲った、最高値を更新つける直前の安値(=押し安値)です。ここを下抜けしてしまったら、安値切り下げとなりますから、下降トレンドが発生した可能性が非常に高いということで、逆に戻り売りを図の矢印あたりで狙ってくる人が増えると思います。

しかし、必ずしもそうなるわけではないというのが今のお話です。水平線の間でレンジになることもありますが、今回は上に抜けた場合のお話をしていきます。

②別角度の上昇トレンドとトレンドラインの引き直し

水平線を上に抜けて、最高値を更新

上昇トレンドが崩れた後、緩やかな上昇トレンドが、また別角度で始まるということです。つまり、上図のような場合です。

この場合どうなったかというと、「高値は切り上げ続けている」、「安値は切り上げ続けている」ということで、この時間軸だけで見ると上昇トレンド継続ですね。

1回減速したトレンドライン

ということで上図のように、緩やかなトレンドラインをまた引けるわけですね。

このラインを引く基準は、最高値をつける直前の安値(=押し安値)です。この上昇トレンドが始まった場所最高値をつける直前の安値を結んで新たなトレンドラインが引けます。つまりは、上昇トレンドがまだまだ続いているよ、というところがポイントとなるわけです。

ここで、一回減速しました! 上昇トレンドラインが緩やかになったからですね。

1回減速したトレンドラインをブレイク

そして次です。トレンドラインで1回買い支えが入ったけど、そのまま、また下抜けしちゃったということもあると思います。1回減速したあとのトレンドラインも下抜けしてしまいました。その場合、先ほどと同じ基準で物事を考えます。

  • 高値を更新していったらまた緩やかな上昇トレンドが始まる
  • 押し安値を切り下げていったら下降トレンドに転換

この二つが基準となるわけですね。今回は減速の話ですので、上昇トレンドがまた別の緩やかな角度で始まったという場合を考えてみましょう。

単純に下降トレンドに変わったのであれば、これまでに解説してきた水平線の引き方や、平行チャネルの引き方のポイントなどを重視して戻り売りしていけば、上位足の流れを無視すればそれで十分です。しかし、緩やかな上昇トレンドにまたなってしまったということです。

2回減速したトレンドライン

そうなった場合、最高値をまた更新して、高値切り上げですから上昇トレンドですね。安値も切り上げていますので、ダウ理論でいうところの上昇トレンドです。ということは、押し安値を基準にして、上図のようにまたトレンドラインを引き直すわけです。

③減速は基本的に3回目に注目すると良い

減速は3回が基本

最初に引いたラインが1本目、次のラインが2本目、今引けたのが3本目のラインになります。ここで少し教科書的な話をしますが、減速というのは基本的に「3回行われる」傾向があります。つまり、3回目のトレンドラインが現れて、それが崩れてしまったらトレンド転換しやすいということです。

ここまでの流れを整理します。1本目のライン、2本目のライン、そして3本目のライン、いずれも、押し安値を基準にしています。3本のラインを見ると、どんどんトレンドの角度が緩やかになっています

つまり、最初のトレンドラインの頃は、レートを上げるのに少しの時間しか必要としなかったのですが、どんどん上がっていくのに時間がかかっているということですね。つまりローソクが減速しています

この減速により、「だんだん売り圧が強くなってきていて、そろそろ上がるのが限界なんじゃないか」、という仮説を立てることができるわけです。

3本目のトレンドラインを割り込む

そして一番のポイントになるのは、3本目のトレンドラインを割ったら、売りの優位性が激増するということです。具体的には、3本目を割ってしまうと、次は一気に下降トレンドになるかもしれないという話です。

④まとめ

それでは、ここまでのまとめをしたいと思います。

押し安値を更新できずに最高値を更新

まず、上昇トレンドラインが引けた場合の話ですが、減速というのはトレンドが転換する前兆です。そしてトレンドラインをブレイクした後に、目立つ安値を更新できない、安値切り下げができない、下降トレンドが発生しないで上がっていきました

2本目の上昇トレンドライン成立

この場合、トレンドラインの引き直しができます押し安値で引き直すのでしたね。

3本目の上昇トレンドライン成立

2本目のラインが成立し、これをまた繰り返した場合は、3本目のラインが成立します。安値を切り下げることができず、高値を更新していったというのは、緩やかな上昇トレンド継続のサインです。

そして、この3本目のラインが重要で、3本目の上昇トレンドラインを下抜けすることによって、下降トレンドに転換する確率が高まるというのがポイントでした。

3本目の上昇トレンドラインが成立した時点では、まだ上昇トレンド

ここでの注意点は、3本目のトレンドラインが現れた時点では、まだ上昇トレンドだということです。「3本目が現れたから売るぞ!」ということではなくて、3本目のトレンドラインがちゃんと割れてから売りに行くというのが重要です。その理由はもちろん、3本目が現れた時点では、まだ上昇トレンドだからです

私は、トレンドに逆らうエントリーだけはせずに、トレンドに逆らわない立ち回りをしていく方が良いと考えています。そうであれば、3本目が出ていくら減速しているとしても、これは上昇トレンドですので、崩れるまでは買いを狙います。

3本目のトレンドライン割れからのショート狙い目

そして、やっとローソク足実体でラインを下抜けしたら、売りを入れ始めます。

売りを入れるポイントはいくつかありますが、まずは、トレンドラインをローソク足実体で抜けた後の打診売りができますし、引きつけたい場合は、トレンドラインが今までは支持線(サポート)として機能していましたが、下抜けしてトレンドが次の場面に移行していますので、裏返ります。このロールリバーサルを利用した、トレンドラインの天井売りも狙えます

より確度の高いショート

また、より確度を高めるのであれば、上図の押し安値を抜けたところで売っていくとか、抜けた後の戻り売りは、安値を切り下げていますので、より確度が高くなってきます。

こんなふうに減速を利用して、ドテン判断がしやすくなるというのが一番の特徴です。3本目のトレンドラインを割った後の下降トレンド発生は、非常に信ぴょう性が高いので、売りのテクニカルが効きやすくなるというのが、減速という環境認識の一番のポイントになります。

実際のチャートで、トレンドの”減速”を見てみよう!

ここからは、実際のチャートを用いてトレンドの減速を解説していきます。

上図はUSD/JPY4時間足です。ご覧の通り、赤色の下降チャネルの中をレートが推移する下降トレンドです。黄色の線は200SMAです。ここからは1時間足で説明を進めていきますが、前提として4時間足は下降トレンドであることを頭に入れておいてください。

上図はUSD/JPY1時間足です。先ほどお見せした、4時間足の下降チャネルも表示しています。黄色の線は200SMAです。青色の水平線でロールリバーサルが確認され、そこから強い下降トレンドが始まりました。

下降トレンドライン(赤色)が引けていたのですが、どうやらそれを上にブレイクしたようです。

さらに、下降トレンド中にロールリバーサルが認められた重要水平線も、ローソク足実体で上抜けて上昇しているようです。

そこで、上昇が始まった起点重要水平線をブレイクする直前の安値を結んで、上昇トレンドライン(緑色)を引いてみました。すると、黄色マル印のところで買い支えが入りました。

しばらくすると、上昇トレンドラインを下にブレイクしてしまいました。ここで、最高値押し安値に水平線を引いておきます。レートはどちらへ抜けるでしょうか?

チャートを進めると、最高値を更新していきました。ということは、これまで説明してきたように、上昇トレンドの起点新たな押し安値を結んで、上昇トレンドラインの引き直しができるということです。これが、トレンドが1回減速したことで引ける、2本目のトレンドラインです。

またしばらくして、2本目のトレンドラインも下へブレイクしてしまいました。ここですべきことは、先ほどと同様です。最高値押し安値のそれぞれに水平線を引いておきます。そして、どちらの水平線をブレイクするかに注目していきましょう。

チャートを進めると、またしても最高値を更新してきました。ということで、先ほどと同じように、上昇トレンドの起点新たな押し安値を結んで、上昇トレンドラインの引き直しをします。これが、トレンドが2回減速したことで引ける、3本目のトレンドラインです。

ここで、トレンドがどのぐらい減速したのかを、下図で確認してみましょう。

この図から分かるように、トレンドライン1本目が引けた頃は、5日間で160pips上昇しています。一方、トレンドライン3本目が引けた時には、同じ5日間でも60pips弱しか上昇していません。トレンドの減速は明らかですよね!

そしてとうとう、3本目の上昇トレンドラインも下へ割り込んでしまいました。3本目のトレンドラインが重要で、下へ抜けると下降トレンドに転換するかもしれないと説明しました。さて、この後チャートはどうなったのでしょうか?

黄色のマル印が最高値ですが、それを更新することはありませんでした。逆に、それまで買い支えの入っていた安値を、次々と下へブレイクしながら大きな下落を見せました。

上図は1時間足で、先ほどと同じ下落直後の局面ですが、800SMA(黄色)を表示させています。なぜ800SMAかと言いますと、

“1時間足の800SMA=4時間足の200SMA”だからですね。

上図を見てもらいますと、4時間足の200SMAで何度も反落を繰り返していることが分かります。下降チャネルの上限も控えていることから、4時間足メインのトレーダーさんたちが、戻り売りを仕掛けたのだろうと推測できます。

はじめに、「4時間足は下降トレンドであることを頭に入れておいてください」と言いましたが、それは、どれだけ1時間足で上昇トレンドを作っても、上位足である4時間足には逆らえないというお話がしたかったからです。

ここまでお話してきましたトレンドの”減速”ですが、結局どのような時に見られるかというと、上位足のトレンド方向と逆行するトレンドが発生した時です。チャートは、どのような時も上位足の影響を受けますので、上位足を考慮した環境認識はやはり大事だということが、今回押さえておきたいポイントです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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